君の声がききたい
だけど、今日このままここに泊まって、朝まで沙和に何もしないで過ごすのは無理。

きっと一線を越えてしまう…


しかし、いつかはそうゆう日が来るんだから…

今日したって一緒だと思ったりもするけど・・


それはなんだか気が引けることだった。


こんな気持ちは初めてだった。




――『じゃあ、俺行くよ。修也が待ってるから…』

――『うん…』


シャツを着て、玄関で靴を履く俺。

後ろには、沙和とモカとココアが見送ってくれている。




「………」


沙和の表情は寂しそうだ。



そんな顔すんなよ(汗)

良心が痛む…





――『明日…朝迎えに来るから・・一緒に大学に行こう』

「………!」


俺がそう言うと…沙和はちょっと表情が明るくなる。

俺は一安心して、沙和の手を引き寄せ、軽く抱きしめる。


沙和は俺のシャツを握り、俺の胸に顔をうずめた…




沙和…

いい匂いがする…

シャンプーの匂いかな…



ちょっと崩れそうな理性と、必死で戦う俺。←

俺の理性というものは、かなりもろいことがわかる(笑)
< 126 / 314 >

この作品をシェア

pagetop