君の声がききたい
隼人と盛り上がる俺。




「はぁ?サッカー?そんなの録画しとけばいーじゃん!」

――『そうだよ!』

「いやいやいやいや。録画とかそうゆう問題じゃないから」


隼人が首を振る。




「俺たちはさ、生で観たいわけ!録画なんてしてあとから観ようとしたら、先に携帯のニュースで試合の結果がわかってしまったあの虚しさ…(泣)」

「あーわかる。観る気失せるよな」

「だよな奏?お前ならわかってくれると思った!つーことで、今日の飲みは俺もパスね。また今度にして」

「え〜〜〜〜!」


ハルちゃんのブーイングが、響き渡る。




「このサッカーオタク!じゃあみんなでサッカー観ようよっ」

「嫌だ。お前がいたら気が散って集中できない」

「なんだとー!だいたい隼人はさ〜……」


隼人とハルちゃんの喧嘩が始まった。

沙和は呆れた顔をして、俺の横に来てしゃがみこんだ。





――『また始まった(汗)いつものことだからほっといていいよ』

「そうなんだ(汗)」


じゃあほっとこ(笑)




ちょい




沙和が俺の腕をつつく。



「ん?」

――『奏も一人でサッカー観たい派…?』


・・・・。
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