君の声がききたい

まだ…

――『結局ねー、今日はシチューと春巻き作ることにしたの♪』

「ふーん…」

――『デザートはね、コーヒーゼリー。あ、もちろん手作りだよー』

「へえ…」

――『ご飯食べたらさ〜DVD借りに行く?この前うちの近くのレンタルショップ行ったら、前に奏が観たいって言ってた映画があったよー』

「そうなんだ」

――『ちょっと〜……なんかノリ悪くない?』

「え(汗)」


翌日

昼から大学へ行き、今は食堂で沙和と食後のコーヒーを飲みながら話しているところ。

沙和はさっきから、今日俺が沙和の家に行くことばかり話している…



――『奏は今日‥楽しみじゃないんだ…』

――『いやいや(汗)楽しみですよ(汗)』

――『じゃあなんでそんなにノリ悪いのー?私ばっかり楽しみにしてるみたいで、なんか嫌なんだけど』



あのな…(汗)


――『俺はもともとこうゆう顔で、どっちかってゆうと無表情なの。気持ちではテンション上がってても、顔には出ないの』

――『…テンション上がってるの・・?』

――『そりゃ上がるだろ。お前の飯食えんだろ?』


顔を赤くして、コクリと頷く沙和。



またそうゆう顔する…

こいつ絶対悪魔!いや小悪魔!!


今日からこいつは“計算小悪魔”だな。




――『奏、何時に授業終わる?』


携帯の時計を見ながら言う沙和。



――『今日は一限だけだから…3時には終わるよ』
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