君の声がききたい
沙和の顔を見て、修也がゆっくり口を動かして言った。

沙和は修也の言葉を理解し、ペコッと頭を下げる。




「お前ら・・もしかして付き合ってんの??」


俺らがつないでいる手を見て、驚いている修也。



「そうだよ。あれ?言わなかったっけ?」

「言ってねーよ(汗)なんだよ、水くせえな!」

「ごめんごめん」

「そっかー…良かったな。うん、おめでとう」

「サンキュ」


修也は嬉しそうに笑った。




「これから2人でデート?」

「まあな…」


家に行くことって、デートになんのかな?

ま、いっか。

めんどくせ。




「いいじゃん♪あ、そういえば…この前言ってた、新しいフットサルチームの件どうなった?いつ見学行くの?」

「あー…多分来週くらいになるって、昨日隼人が言ってたよ」

「マジで!?早く見学行きてえな〜その隼人ってやつにも会いたいし!」

「だな。近々会わせるよ。3人で飲みにでも行こうぜ」

「おう!じゃあ、決まったら連絡して〜」

「わかった。じゃあまた…」

「うん…じゃあま・・・た……」


手を振ろうとした修也が…一瞬手を止めた。

修也の目線は、俺の後ろを見ている…

俺は疑問に思いながら、後ろを振り返る…すると‥




!!

「奏…」


後ろには恵里佳の姿が…
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