君の声がききたい

――『いいなー指輪♪それ…隼人にいつもらったやつだっけ？』

――『一昨年のクリスマスだよ。』

――『クリスマスかぁ…いいな〜』


うらやましい〜



――『奏くんからもらわないの？』


！

“奏”という名前に、えらく反応してしまう。




――『もらわないよー。ってゆうか、奏は指輪なんかくれないよ、きっと…』

「なんで？」

――『愛情表現薄いもん…一緒にいても、あんまりラブラブモードじゃないし…』


一緒にいても、サッカーの雑誌見たり…

DVD観たり…とか

そんな感じだしな…


あんまりベタベタしたりしないよね、奏は…




「へえ。そうなの…？」

――『隼人ってさ…２人っきりの時、どんな感じなの？“好き”とか言ったりする？』

――『“好き”とかはあんまり言わないよー。でもまぁ一緒にいる時は、どっちかっていうとくっつけてる方かなー』

――『ふーん…』


いいなぁ。

私からいけないから、奏から来て欲しいのに…奏きてくれないしな〜

でも数が少ないだけで、全然てわけじゃないけどさ…


奏に抱きしめられた時や、キスを思い出してちょっと恥ずかしくなる…。





――『でも私も“好き”って言って欲しい時あるよ。女は肝心な時には、やっぱりちゃんと言って欲しいよね』


！

――『ハルもそうなの？』