君の声がききたい
「わかってんだろ、そんなこと…(汗)」

「まあな…」


あのことしかねえよな。




「…美穂のこと・・本気で好きだったのに……あの日からなんか一気に冷めちゃってさ。こんな気持ちで付き合っててもどうしようもないと思って…別れたよ」

「そっか…」

「なんか100年の恋が冷めた感じ…?」

「“100年の恋”とか言うなよ(笑)」

「あはは」


本当ロマンチストだな、修也は…

見た目はそんなんじゃないのに(汗)



「ま、そのうちいいことあるよ」


修也がハハッと笑う。



「それはどうかな…」

「てめえ(汗)」

「ハハ」


修也なら大丈夫だろ。

不幸なキャラじゃないし、多分。←




――『あ、そうだそうだ!今度“ひまわりの会”のイベントがあるんだよ!』




隼人が手話で、思い出したように言う。



ひまわりの会…?




――『マジ?』


沙和は驚いている。



「なに?ひまわりの会って??」


俺はそう言って、ビールをグビッと飲む。
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