君の声がききたい
俺がそう言うと…沙和は口をとがらせて、なにか言いたそうに俺を見つめる。




「な、なんだよ…」

――『今日…虹のことずっと見てたでしょ?』

「は?」


グンと俺に詰め寄り、距離を縮める沙和。



「いや、それは…」

――『虹ってかわいいよね。性格も明るくていいよね。でもさっ。あんなにあからさまに見とれなくてもいーんじゃないの!?』


怒りだしたよ…(汗)




――『待てって(汗)確かに虹ちゃんのことは見てたけど…そうゆうんじゃねえから』

――『どおゆうこと!?』


…説明すんのかよ(汗)



――『虹ちゃんを見てたつーか…虹ちゃんと修也を見てたんだよ。』

――『え…修也くん?』


修也の名前を出した途端…沙和の表情が変わる。




――『修也…美穂と別れたんだよ』

――『……!本当!?』

――『うん。だから最近元気なかったんだけど…今日虹ちゃんとしゃべってるあいつ見てたら‥なんか元気戻ってたから…安心したんだ』

――『そう‥なの…』

――『虹ちゃんとしゃべってる時のあいつ楽しそうだったし…虹ちゃんのこと気に入ったっぽいな〜とか思って…』

――『え?そーなの?』

――『絶対そうだって。あいつとは子供の頃からの付き合いだし…顔見てりゃわかるよ』


しかも、虹ちゃんて…もろ修也のタイプだし。

美穂もどっちかってゆうと、虹ちゃんタイプの顔だしな…




――『修也と虹ちゃんがくっついたらいいな…とか思って、二人を見てただけだよ』

――『そ、そっか…』
< 227 / 314 >

この作品をシェア

pagetop