君の声がききたい
――『勘違い女』

「〜〜〜っ」


沙和の鼻をつまむ俺。

沙和は抵抗しながら、俺の腕をつねった。

俺は仕返しに、沙和の浴衣の帯をほどく。



――『ちょっと〜!』

――『いいじゃん。どうせもう脱ぐんだろ』

――『もー』


沙和の浴衣は帯がなくなり、帯の下にしている白いヒモだけになった…




「………」

「………」


俺は沙和のおでこに、コツンと自分のおでこを当てる。

そして沙和の頬に手を添えて、優しくキスをする…



「………ふ…」


だんだん激しくなるキス…沙和は俺の着ているシャツをそっと脱がした。



「…積極的だな」

「・・・(///)」

「仕返し」

「………!」


シュルッ

沙和の着ている、浴衣のヒモを引っ張ってほどく俺。

浴衣は一気にはだけて、沙和の肌がちらちら見えた…


俺は沙和の体に手を添えて、沙和の首筋にキスをした…



「………〜っ」


クッと力が入る沙和…

俺は意地悪するように、沙和の耳にキスをした…


沙和の浴衣がはだけ過ぎて…

もう少しで全部脱げそう…


揺らぎそうになる心にブレーキをかけ、俺は沙和にはだけた浴衣を羽織った。

そして…




「来週…俺んち来いよ」

「―――!」
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