君の声がききたい
夕方


「いらっしゃいませ。カバーをおつけしますか?」



俺は夕方から、バイトへ来ていた。

俺のバイト先は本屋。

毎週3〜5日の割合で出勤している。






ストン…

ドサッ


今は新しく入った、新作の文庫本のコーナーをひとりでつくっているところ。

本って、さりげなく重いから…持ち上げたりすんの結構大変なんだよな…




「ふう…」

「柏木くーん」


すると、店長が俺を見つけ話しかけてきた。




「はい?」

「忙しいところごめんね。ちょっとシフトのことで聞きたいんだけど…来週の水曜日、人が足りないんだよ(汗)もし予定が空いてたら、入ってくれないかな?」

「水曜日…」

「ダメ(汗)?」

「いいですよ」

「本当!?助かるよ〜今度ジュースでもおごるよ〜」

「ハハ」

「じゃあ、水曜日はそうゆうことで。頼んだよ〜」

「はい」



水曜日、バイトかよ。

フットサル休まなきゃ…


俺は修也と一緒にフットサルのチームに入っていて、週に何回かグランドを借りてフットサルをやっていた。

大学に入って体を動かすことが減った今、俺にとってフットサルは色んな意味で必要な存在。


でも、バイトもしなきゃだしな…

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