君の声がききたい

「我慢なんかしないで…どんどん俺のこと好きになってくれよ。俺は、こうしてる今
も…お前のことどんどん好きになってるよ」

「……！」

「足のことなんて気にすんな。つーか、少なくとも俺は、お前の足のことは気にしてないから」


やっと…虹の足の話に触れられた…

ずっと怖かったんだ…

俺が足のことに触れて、虹が傷付くのが…


でも今はもう怖くない…

それはきっと…

虹のことが好きだから……


足のことよりも、

好きな気持ちが大きいからだ…



「だけど…私、付き合うとか初めてだから。しかもこんな足で、自信なんかないし……修也と付き合っても、毎日毎日不安だよ。いつフラれてもおかしくないもん」

「………。」


不安そうに泣く虹。



前の俺なら、ここで返す言葉が見つからなくて黙っていたと思う。

でも今なら言える…




「じゃあ…不安がなくなる魔法をかけよう♪」

「魔法ってな……っ！」


虹の言葉をふさぐように、俺は虹にキスをした。




「…ど？もう足がどーのこーのって言ってらんないくらい、俺のこと好きだろ？」

「………(///)」


虹の頬がみるみる赤くなる。