君の声がききたい
「ど?もう足のことどーのこーのって言ってらんないくらい、俺のこと好きだろ?」

「……!」

「大丈夫。お前はなんも気にしないで、俺のこと好きでいりゃあいいんだよ」

「うっ…」


虹な目からは、更に涙がこぼれる。

俺は泣いている虹を抱きしめおおでこや首筋にキスを落とす…


「いまの告白どうだった?一応ロマンチック目指して頑張ったんだけど……」

「…ふふ」

「やっぱり少女漫画みたいにうまくいかないなぁ…もっと勉強が必要だ!」

「クスクス…」


それから俺たちは…時間を忘れて、何時間も話をした。






ロマンチックになれなくても…

俺が虹に向ける言葉は…全て“ホンモノ”

ウソなんかないんだ…


きっとこれからは、少女漫画を読むよりも…虹と一緒にいることで、大好きなロマンチックにめぐり会えるはず…


失恋で傷ついた俺に、

ある日突然舞い降りた車椅子の天使……



“俺がお前の足になる”

なんてことも言いたかったけど…

それはプロポーズの言葉にとっておくとしよう……(笑)



虹・・・


大好きだ……
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