君の声がききたい
最初はリハビリの一環でサッカーを取り入れていたが、

だんだん上達していき、今は一般の人と変わらないくらいのサッカーのプレーをし、一般の生徒と混じってサッカー部に所属している。


本当すごい。

隼人がただならぬ努力をしたことは、言うまでもない…


あたしは幼なじみとして、隼人のことを誇りに思っていた。





「お。沙和!」




トイレから出てきた沙和に近づく隼人。

沙和と隼人も小学生からの幼なじみで、未だに仲良し。



手話で、なにやら沙和におもしろいことを言っている隼人。

沙和はクスクスと笑っている…



昔から思ってたけど…

隼人は沙和のこと好きなんだよね?


絶対そうだよ。

本人に確かめたわけじゃないけど…

隼人の顔見てればわかるよ……


幼なじみなんだから…



あたしは、しばらく楽しそうな二人を見つめていた…










放課後
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