君の声がききたい
あたしは予定通り、沙和とアイス屋さんに来ていた。



ーー『え!高須くんが?』


高須くんのことを早速話すと、沙和はアイスを食べながら驚いていた。




ーー『うん。なんか沙和とメールしたいって言ってたよ』

ーー『ふーん…』

ーー『沙和のメアド教えてもいい?』

ーー『いいよ。メアドくらいなら』


ニコッと笑う沙和。



沙和はかわいい。

顔をはもちろんだけど…女らしいし…

性格も素直でいい子だし…


モテるのは当たり前だと思う。

でもモテるからって、決して威張ってないし…鼻にかけたりしないし……

ますますモテるよね。




だけど…

こんなかわいくてモテる沙和といると…

自分がかなり浮いてる気がするんだよね…


あたしは特別にかわいいわけじゃないし。

当然モテないから、今まで付き合った経験もない。


沙和の隣にいると…あたしは沙和の引き立て役なんだ…


というか……“おまけ”?

そう……あたしはおまけなの。


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