君の声がききたい
気づいてんだろ?って…



「は、隼人は…沙和のこと好きなんでしょ?」

「はぁ?」

「え?違うの!?」


あたしはてっきり…




「お前な…俺がいつ沙和が好きなんて言ったんだよ(汗)」

「いや…言ってないけどさ…隼人の顔とか見てたら……沙和といる時の隼人…すごい楽しそうだし…」

「そりゃ沙和のことは好きだけど…それは友達としてだから」

「…そう…なんだ」


あたし…ずっと勘違いしてたのか。

なんだ…




「俺は…昔からお前が好きだよ」




隼人が照れくさそうに言う。

あたしも一気に恥ずかしくなり、隼人の顔が見れない。




「ずっと…俺はお前が好きだったよ。だけど俺…事故って片足無くしてから・・全てのことに自信なくして…もうどうしようかなって思ってたとき……お前はずっと俺のそばにいてくれただろ?」

「……!」

「そん時に…前向きになれたつーか・・諦めてたサッカーも、もう一度やってみようって思ったし・・お前には本当感謝してる…」

「そんな…あたしは・・」

「俺は多分…ガキのときから知ってるお前じゃないと…自分をさらけ出したり、甘えたり、弱い部分は見せらんないと思う。こんな足だから余計に…」


隼人はハハッと小さく笑って言った。

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