君の声がききたい
恥ずかしい気持ちを隠すように、強い口調で隼人にぶつけていたら…


隼人にふいをつかれたようにキスをされた…




うそ。

あたし…隼人とキスしてる…



もちろんファーストキス。

あたしは目を閉じるのも忘れて、ただ戸惑うしかない。




「ん…」


隼人のキスがどんどん深くなる。



な、なに?

隼人ってば…こんなテクニック、いつの間に覚え……!


「あ、ちょっ!」


すると、隼人があたしの服の中に手を入れる。




「いくらなんでも、それは早いってっ!」

「ああ、ごめん。つい…」


“つい” ?

そうゆうのって、ついやってしまうものなの?



あたしは顔を赤くしながら、隼人から離れ、少しみだれたふくを直す。




「なー腹減らね?」




力ない声を出す隼人。
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