君の声がききたい
「当たり前だろ(汗)」


俺は思わず、少し声をあげた。

沙和はそんな俺を見て、何度も頷いて考え込んでいた…


そして膝を抱えて座り、またメールを打ち始める。


俺は沙和の横に座り、ショックを受けながらもタバコに火をつけた…





ショックだ。

俺の気持ちが、本気として見られてないとか…

かなりショック(涙)


人生初の告白が…本気として受け止められないとか、悲しすぎだろ。

いや。今までの行いのツケが回ってきたのかな(汗)

この19年間生きてきて…
ずっと遊びでしか女と付き合ってなかったし…

恋愛なんて、ぶっちゃけバカにしてたし…


恵里佳のことも、めんどくさがったりしたし(汗)

でも、今はちょっと恵里佳の気持ちもわかるかも…

今一瞬…

沙和に“試しに付き合ってみない?”とか…言いそうになったし(笑)



トン



沙和が携帯を差し出す。

俺はタバコをくわえながら、沙和から携帯を受け取った。



――――――――
【TO】

私、障害者でしょ。

だから普通のことも、
普通にはできない。

遠回りするか、
時間をかけないとできないの。

今だってそう。

こうやってメールで
文字を打ち込まないと、
会話できないの…

―――――――――


沙和のメールは長文だった…

俺は続きを読む。
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