君の声がききたい
ハルの方に顔を向けると、ハルは奏たちを見ながら、手話で話し始めた。
――『奏くん…なんか本読んでるね』
!
奏を見ると…奏は本を真剣な顔で見ている。
あれは多分…
――『手話の本だよね、きっと…奏くん、頑張ってるんだね』
………。
ハルの言葉に、私は頷いた。
ハルには、奏のことを話した。
奏に告白されたことも…
奏が手話を覚えたら、付き合う約束をしたことも…
ハルは全部知っている。
――『てゆうかさ…奏くんの隣にいる人たちは、奏くんの友達だよね?』
!
――『ああ。奏の隣にいる男の子は、修也くんっていって…奏の小学校の時からの友達みたいよ!』
――『ふーん…じゃあ・・その修也くんって人の隣にいる女2人も、奏くんの友達?』
――『……!』
眉をしかめて言うハル。
奏たちの方を見ると…修也くんの隣に、確かに女の子2人が座っている。
あの子たち・・・
――『前に奏と飲みに行った時…あの女の子たちもいたよ』
――『へー』
――『確か…修也くんの隣にいる子は、修也くんの彼女なんだって』
確か奏が言ってたもんな…
――『あのおかっぱの子?』
――『奏くん…なんか本読んでるね』
!
奏を見ると…奏は本を真剣な顔で見ている。
あれは多分…
――『手話の本だよね、きっと…奏くん、頑張ってるんだね』
………。
ハルの言葉に、私は頷いた。
ハルには、奏のことを話した。
奏に告白されたことも…
奏が手話を覚えたら、付き合う約束をしたことも…
ハルは全部知っている。
――『てゆうかさ…奏くんの隣にいる人たちは、奏くんの友達だよね?』
!
――『ああ。奏の隣にいる男の子は、修也くんっていって…奏の小学校の時からの友達みたいよ!』
――『ふーん…じゃあ・・その修也くんって人の隣にいる女2人も、奏くんの友達?』
――『……!』
眉をしかめて言うハル。
奏たちの方を見ると…修也くんの隣に、確かに女の子2人が座っている。
あの子たち・・・
――『前に奏と飲みに行った時…あの女の子たちもいたよ』
――『へー』
――『確か…修也くんの隣にいる子は、修也くんの彼女なんだって』
確か奏が言ってたもんな…
――『あのおかっぱの子?』