君の声がききたい
ふと、自分の着ている服を見てみる私…



オレンジのシャーベット色の大きめのVネックシャツに、膝までの夏っぽいジーンズ。

胸元と腕には…お気に入りのピンクゴールドのアクセ。


私にとっては、どれも気に入っているものだけど…

あの2人みたいに、決してモテファッションではない感じ(汗)


どちらかというと…私はシンプルな方が好きだからな〜

“シンプルオシャレ”なんて言葉が、流行してくんないかな(笑)




――『奏くんもさ〜なんであの子たちと一緒にいるんだろうね?』




ハルが首を傾げる。




――『別に友達に男、女関係ないけどさ〜・・あんなふうに、あからさまに他の女ガードオーラ出されたら…“あの2人は、あの男たち2人の彼女なんだな”って勘違いしない?』

――『………!』


ハルの言葉に、心がズキッと痛んだ・・・



もう奏たちの方を見たくなかった…

私はハルに“飲み物を買ってくる”と言って、その場から離れる…


自販機までの距離を歩きながら、考えるのは奏のこと・・・




奏は私のこと…

本当に本気なのかな…


こんなこと言ったら、また奏がショック受けちゃうけど(汗)



でも…不安でいっぱいなんだ……

あんなふうに、奏が他の女の子といるのを見ると…

奏は本気じゃないのかなって、思っちゃう……
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