HERO
するつもりなんてない、ただヤりたいから適当な相手とヤるんじゃ、その辺の男と同じだ。


私の、大嫌いな人種。



「...俺は、美亜さんとはシない」


「なら許さない」



もうわんこは、私の腕を掴んだまま、下を向いてしまった。


さて、わんこはどうするかな。



土下座でもするかな。


いや、やめてほしいなそれは。



謝りまくるかな。


いや、それもやめてほしいな。



「それ以外なら、何でもするよ、だから許して?」


「ふーん、何でもするんだ」



からかうようにそう言うと、わんこは苦笑いをした。
< 140 / 441 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop