HERO
顔を真っ赤にして、潤んだ瞳で助けを求めてる。



これで首輪もあったら...って、違う違う。


それじゃあ変な趣味の域だ。



「恥ずかしい?」


「当たり前でしょ、もうやめていい?」


「ううん、駄目」



きっと相当恥ずかしいんだろうけど、それでも私に許してほしくて、我慢して。



そう考えたら、何だかドキドキした。


って、私はドSか。



でも。


助けを求める瞳が。


あぐらをかいた膝を、ギュッと握って耐えてる手が。



逆に何だか、私を煽ってるように思えてならなくて。




思わず、キスをした。
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