HERO
「もうこれ、やめていい?」


「駄目」


「意地悪美亜さん」


「何とでもいいなよ。そんな耳付けた奴に言われてもねー」


「誰のせいで...」



わんこが最後まで言えなかったのは。


私がキスをしたからで。



私がキスをしたのは。


ただ、したかったからで。



ああもう、本当に、変だ。



「何これ、何プレイ?」



そのキスの真っ最中に入ってきたのは、ブルー。



驚きの早さでわんこはベッドに乗って布団に潜る。


夜中に遊んでるのがママにバレた子どもかい、君は。
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