HERO
「もういい、わんこなんか知らない。仕事から帰ってきたら、わんこの部屋ないから。代わりに犬小屋作っといてあげる」
「...ごめんなさい」
「早く仕事行けば」
「帰りに美亜さんの好きなもの買ってこよっと」
なんて言って部屋を出て行ったんだけど。
そういうのって、内緒で買ってくるもんで、声に出すことじゃないだろうよ。
しかも、それで機嫌をとろうとしていることがバレバレだけどいいかな。
それに、私の好きなものなんて知らないくせに。
「ねえ、美亜さんの好きなものって何?」
ほらやっぱり。
それを聞きに、また部屋に入ってきたわんこ。
馬鹿だ、やっぱり馬鹿だこの人。
「...ごめんなさい」
「早く仕事行けば」
「帰りに美亜さんの好きなもの買ってこよっと」
なんて言って部屋を出て行ったんだけど。
そういうのって、内緒で買ってくるもんで、声に出すことじゃないだろうよ。
しかも、それで機嫌をとろうとしていることがバレバレだけどいいかな。
それに、私の好きなものなんて知らないくせに。
「ねえ、美亜さんの好きなものって何?」
ほらやっぱり。
それを聞きに、また部屋に入ってきたわんこ。
馬鹿だ、やっぱり馬鹿だこの人。