HERO
「いつから私、わんこの相棒になったの」


「え?最初からそうでしょ」



何言ってんの?当たり前でしょ?みたいな顔して。


わんこの相棒になったつもりなんて、全くなかったんだけど。



でも。


こんな風に思ってる自分が馬鹿らしくなるけど。



悪くないかな。



「...私、掃除道具入れには入らないから」


「わかってる」



わんこは笑ってた。


その笑顔を見たら、つられて笑いそうになったけど。



何だか恥ずかしくて我慢した。



「なにそれ、美亜さん、このタイミングで変顔?」



前言撤回。


やっぱ腹立つわ、こいつ。
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