HERO
「ねえ、治す気あるの、ないの」


「...だって、美亜さんいなくてつまんなくて」



だ、騙されるな私。


とにかく目を見ちゃいけない、あの目は犯罪だ。



こんなのただの言い訳、そう言い聞かせて、どうにかマンガを奪い取る。



「ちゃんと寝てないと駄目でしょ、悪化しても知らないから」


「...ごめんなさい」



奪い取ったマンガを片付けようと辺りを見回すと、棚に何冊かマンガがあった。


今手にしてるのは、27巻。



そこにあったのは、全巻とかじゃなくて、何冊も間がところどころ抜けているマンガ。
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