HERO
イエローくんの一言で、私の喝は台無しで。


「すみません、美亜さん。年下は好みではないので」


「フられたー!ピンクがフられたよレッド!」


「み...美亜さん、俺のこと好きになるんじゃ...」


「ちょっと本当にみんなうるさいんだけど。ごめんとーま、私とーまに全然興味ないから」



なんだー、とか言いながらまたゴロゴロし出すイエローくん。


冷めないうちに食べましょうとか、話が急に変わるとーま。



あのチワワみたいな目でこっちを見てるわんこ。


こいつだけ、まだ勘違いしてんのかな。



ちょっと可愛いから、しばらくほっとこっと。
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