HERO
やっと作り方を理解して、材料を用意する。


えっと、まずホットケーキミックスと牛乳と卵を混ぜて...。



「何してんの」



あまりにも急で、あまりにも近い距離にいて。


危うく持っていたボウルを落とすところだった。



ホットケーキ作りに集中しすぎて、近づいてきてたなんて全く気づかなかった。



「...べ、別に」


そこにいたのは、ブルー。


なんでいるの、ていうかいつからいたの。



「なにそれ、俺の昼ごはん?」


「あんたの分なんかないよ、邪魔だからあっち行って」



そんなの、ブルーが言う通りにしてくれるわけないってわかってるんだけど。
< 347 / 441 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop