HERO
空はもう真っ暗なのに、街はネオンで溢れて眩しいほどだ。


待ち合わせ場所につくと、その人はもう私を待っていた。



「お待たせ!」


なるべく明るく、可愛く振る舞う。



そんな私に騙されて、その人はにっこりと笑う。



くだらない、こんなの。


男はみんな馬鹿だ。



待ち合わせた目の前の建物に二人で入っていく。



そこが、私の今日の「寝る場所」。




ベッド、ふかふかだといいな。
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