HERO
体に染み付いた慣れって、本当に怖いもので。



そのキスを拒まなかった。


拒むどころか、激しさを増すそのキスに答えてた。



何だかそんな自分が、本気で嫌になった。



「ほらな、お前は俺と同じなんだよ」


「やめて、一緒にしないで」


「嫌だね。お前が認めるまでやめない」



何が楽しいの、こんなこと。


絶対認めない、こんなやつと一緒だなんて。



もう、感情のないセックスなんて慣れっこだ。


別に、耐えてればいい話。




もう早速そいつは、ブラジャーを外しにかかってた。
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