HERO
「美亜さーん、おっはよー」



なんて呑気な声がして、ドアが開いたのは、ブラのホックが外されて、もはや胸丸出しの瞬間。



なんてタイミング。



ずれた間の悪さも、それも君のタイミング。


なんて歌ってる場合じゃないね。



逃げるなら今だ。




そう思ったのは無駄で、そいつはため息をついて私の上から退いた。



「あとはこいつにやってもらえば、誰でもいいんだろ」


「出てけくそ野郎」



そう言って投げた枕は...




せっかく素敵なタイミングで入ってきてくれたレッドに、見事に命中。



ごめん、わざとじゃないよ、わざとじゃ。
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