HERO
「ねえ」


「ん?」


「あいつここで働いてる奴?」


「そうだよ、ブルーの千尋!」



あいつが、ブルー。


あいつのせいで、気分もブルー。



なんちゃって。



「やっぱり私ここで働くの無理」


「駄目だよ、それはできない」




にっこりと、彼はそう言った。


駄目とかできないとか、そういう問題じゃないでしょ。



そんなこと、自分で決めることだ。



「辞めたいなら、新しいピンクを見つけなきゃ。それがルール」


ルールは守ってくださいよ、確か昨日、とーまとかいう人がそうセイラって人に言ってたっけな。
< 48 / 441 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop