HERO
とある一室に入った途端、その人は私にキスをねだる。


私はわざと焦らして、ベッドまで向かう。



とっとと終わらせて、早く寝たい。



だけど今日の相手は、他の人とは違って「お金」をより多くくれるから。


できるだけ、可愛く。



ようやくベッドに辿り着くと、焦らされて我慢できなかったのか少し荒々しく押し倒された。



「優しくしてよ?」



なんて甘い声で囁くと、その人は満足げに「どうしようかな」と言った。
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