HERO
だから、もう一回。


もう一回キスをした。



「美亜さん、だから...」


「頑張るね、のキスだよ」



なんてガラにもないことしてる私は、きっと犬好きだから。


この目の前にいるふわっふわわんこを、どうも嫌いにはなれない。



むしろ、かまってあげたくなる。




「ではそこまでということで、そろそろ仕事の話をしましょうか」


ええ、いいですとも。



だがしかしあなたはいつからそこにいたんですか。



「とーま!覗き魔、馬鹿、悪趣味ー!」



そこまで言わなくても、ていうか馬鹿って君には言われたくないと思うよ。
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