あたしの秘密

なんでそんな物持ってるの……

楓が持っていたのは、拳銃だった


「さぁ、まず妹ちゃんからいきますか♪」


そういうと、あたしの方に拳銃を向けた


「じゃあねぇ~♪彩乃ちゃん♪」


バンッ


何も感じなかったから、目を開けたら


「お…母さん……」


お母さんがあたしを庇って、撃たれていた

「お母さん!!お母さん!!」

「あや…の…、だ…いじょ…うぶ…?」

「何で庇ったの!?」

「こ…ども…をま…もるの…は、あた…りま…えじゃ…ない…」

「お母さん……」

「ごめ…ん…ね…、あ…やの…。しあ…わ…せに…なっ…て…ね…」


お母さんはにっこり微笑むと、そのまま目を閉じた


「お母さん…、やだよ…、死なないで…、お母さーん!!」


あたしは涙が消えるまでずっと泣いた


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