あたしの秘密
そういうことか……
あー…、最悪だ……
自分の言動があまりにも恥ずかしすぎて、机に顔を伏せた。
すると、何かガサゴソと音が聞こえ、あたしの方に近づいてきた。
顔を上げると、颯があたしの目の前に立っていた。
「かわいいかわいい彩乃ちゃんにホワイトデーのお返しをあげまーす。」
は?と思ったのもつかの間、颯が近づいて来て顔がどアップになったと思ったら、あたしの唇に何か触れた。
そして、手には小さな箱が乗っていた。
「颯のバカ……」
end