あたしの秘密
「おはよう!!」
「……おはよう」
「うわっ、どうしたの?」
「実はね……」
昨日のことを全部有香に話した。
「大変だったね」
「ばれてないかな?カラオケと同じ服だったし…」
「ばれてないでしょ、もうあまり気にしやんとこ!!」
「うん……」
休み時間も蝶華のことを話していた。
そして、放課後
「今日は行くの?」
「うん、またやっているかもしれないし」
「わかった、気をつけてね。」
「うん、じゃあまた明日ね~」
「ばいばい~」
学校から駅前のトイレまで誰かにつけられていたけれど、それほど気にしなかった。
トイレで蝶華の格好になり、出た瞬間に誰かに腕を掴まれて、ふりほどこうとして顔を見たら、奥本颯だった。
「あぁ、あなたは昨日の「蝶華さん…いや大西彩乃さん」
「えっ……何言ってるの?」
「ここじゃあれなので、場所移動しません?」
「いいけど……」
奥本颯といっしょに路地裏まで行った。