あたしの秘密
「俺と同じ学校の大西彩乃だよね?」
げっ!!こいつあたしのこと知ってる…
「なんであたしが大西彩乃って言えるの?」
「家と逆方向の道を週に3回も行ってる、しかもいつも1人。そして絶対駅前のトイレに入る。
だが大西彩乃は出てこない。変わりに蝶華が出てくる。」
「あたしより先に入った人が蝶華かもしれないじゃん」
「お前がいつもつけているネックレス、それ非売品で日本に1つしかない。それをどうして2人の人が全く同じのつけてるのだ?」
うわっ、隠せそうにないや…
「……はぁー参ったわ。そうよ、あたしが蝶華でありあなたと同じ学校の大西彩乃」
「でも何で隠しているんだ?」
「あたしが蝶華ってばれたら、いろんな族や組があたしを狙いに来るでしょ?
あたしが来るように人質をとるやつもいると思う。みんなを巻き込みたくないから、蝶華ってことを隠してる」
これも1つの理由だけど、これ以上の理由もある。
それは……あの事件のことなんだ
「それと学校では、蝶華に関連する言葉絶対言わないでね!!」
「………」
「じゃああたし見回りに行くから、じゃあね~」
本当にわかってるのと思いながら逃げるように街の方へ行った。