あたしの秘密
「ここって……」
「空き教室」
「勝手に使っていいの?」
「担任に許可とってある」
「物好きな担任だな……」
そう言いながら中に入った。
「ねぇ、なんであたしといっしょに食べるの?」
「お前と食べたかったから」
あたしは一瞬ドキッとした。
だけど気のせいだと思って気にしなかった
「いただきます」
「お前っていただきます言うんだ」
「当たり前でしょ。えっ、もしかして言わないの?」
「うん」
「えぇー、何で?」
「めんどいから」
「あたしがいてるときは言ってね。」
「……わかった、いただきます…」
そう言うと奥本颯は食べ始めたから、あたしも食べ始めた。
「ねぇ、あなたのこと何て呼べばいい?」
「颯」
「えぇー、絶対ファンに睨まれるわ…。颯くんじゃだめ?」
「だめ」
「絶対?」
「絶対」
「お願い!!」
「…………わかった」
「やった♪」
そしてお弁当を食べ終え
「ごちそうさま~美味しかった~」
「ごちそうさま」
「あっ、言った!!えらいえらい」
「子供扱いするなよ……」
「えぇーいいじゃん」
いろんなことを話し、予鈴が鳴ったから帰ろうとしたら
「なぁ……」