あたしの秘密

ドアを開けると、颯くんが椅子に座っていた


「ごめん、待った?」

「いや、別に」

「これからどうするの?」

「勉強教えてもらいたくて」

「あたしの分かる範囲なら」


1時間ぐらい勉強した
ふと外を見たら暗くなっていた


「そろそろ帰ろうか……。ありがとな教えてくれて」

「ううん、颯くんのみこむの早いから、教えやすかったよ」

「家まで送っていく」

「いいよ、1人で帰るし」


家だけはだめ!!
門のところに大西組って表札あるし
すぐにばれる……。


「いや、送っていく」

「じゃあコンビニまで!!コンビニで買いたいものあるし」

「………………わかった」


そして教室を出て、
家から一番近いコンビニまで送ってもらった。


「ありがとう、ここでいいよ」

「あぁ、変な奴に声かけられるなよ」

「大丈夫!!あたしを誰だと思っている?」

「ふっ……、そうだな。じゃあまたな」

「またね~」


颯くんが見えなくなってから歩き始めた。

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