あたしの秘密
「ほら、行くぞ」
「あ、うん」
颯くんといっしょに学校を出た
「ねぇ、颯くんの家ってどこ?」
「○○駅の近く」
あたしの家から近いじゃん!!
バレないようにしないと……
「着いたぞ」
「……………」
そこにあったのは大きい洋館だった
あたしの家も大きいって言われるけど
颯くんの家あたしの家と互角になるぐらい大きい……
「こんな家に住んでいたの……」
「普通じゃね?」
「普通じゃないから……」
うん?ちょっと待って
まさかね……
「ねぇ、まさか颯くんのお父さんって奥本食品会社の社長じゃない……?」
「……あぁ、そうだよ。親父が社長で俺が次期社長って言われてる」
開いた口が塞がらないとは
こういうことなのね……。