あひるの恋
家庭科の郁先生




高校生になっても、好きな人もできず何となく過ごす生活になるだろう。




今までだってそうだった。




特に好きな人も出来ず、中学もぼ-っと生きてきた。




今までそうだったのが、今になって変えられるかって聞かれたら、無理。




私の人生って何だろう?




確かにぼ-っとしていた。




けど、楽しかった。




心から楽しいと思った事がなかっただけで。




そして今、高校生というライフをスタ-トしなければいけないのだ。




人が群がるのを見ると、頭に血が上る。




入学式はその嫌な行事の一つに入る。




高校に入れるのは嬉しいけど、高校に入学するだけなのに…。




そこまで祝ってもらわなくても…。




校門に一人佇む私は周りから孤立し、いっそ孤独感を出していた。




その時、スーツを着た私より身長が高い男性が話しかけて来たのだった。




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