あひるの恋
担任の郁先生
翌日、登校時間がやってきた。
佐賀宮先生に会えると思うと嬉しい。
がしかし、入学式をサボり、担任の先生に目をつけられたかと思うと憂鬱。
悩んだ結果、私は今学校の校門の前に立っている。
つまり、担任の先生に怒こられるより、大好きな佐賀宮先生を取ったのだ。
「確か、1年6組…。」
学校内案内の資料を手に取りながら校内へと足を進め、1年6組を探す。
すると1-6と書いてあるプレートを発見した。
よし、怒られる覚悟は出来てる。
スライドドアをゆっくりでもなく、勢いよくでもなく、普通に、何事もないような顔をして開けた。
((ガラガラ
「き、昨日はすみますんですたぁ」
パニックになりすぎて、噛みまくてしまった…。
「おはよう、神崎さん」
クスクスと微笑む笑い声の先に居たのは、昨日一目惚れをした佐賀宮郁先生だった。