記念日のレビュー一覧
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5.0
2012/06/08 00:48
投稿者:
和宮 樹
さん
悲哀を噛みしめれば、陽愛となる
哀しみの中で育んだ愛は、その裏っかわに“罪悪感”というやつをこびりつけていて。 だからこそ、その特別な感情をさらなる特別で覆い隠してしまいたくなる。 その愛がまぎれもないものだと信じたいから。 そんなことに、意味などないと知りつつも。 木洩れ陽のようにあたたかな愛は、哀しみを呑み込んだときに訪れると。 本当は知りつつも。 そうすることを、止められない。 なぜなら、僕らは“弱い”ゆえに、惹かれあったのだから……。
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