微かな明り

すると、
いつの間にか目の前に緩められたネクタイが視界に入る。


そして、更に上に視線を上げると、
薄暗い部屋でもはっきりとわかる、鎖骨からのびた首筋。


スッと、音もなくその鎖骨が私の口元に触れる。



「疲れた。少し休ませろ」



課長の上半身の重みが少し私の肩にかかり、


低い声が、耳をくすぐった。





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