ご奉仕ワーリィ
「相手をする度に、感度が良くなったと言いますか……。そんなに良いんですか?俺の指は」
だとしたら嬉しいですね、と月明かりに似合う澄んだ笑いを彼は作り、指先を舐めてみせた。
汚い、と思う前に、そんなものを『私のだから』と舐めてくれた彼には、図らずも胸奥がきゅうぅと締め付けられた。
愛されているなぁと感じつつも、子宮あたりがひくつく感覚に、虚しさを味わう。
「陛下、お疲れですか?」
近づいてきた彼の余裕たる顔と違い、私の顔は熱を帯び、きっとひどい顔になっていると、恥ずかしさからとっさに腕で顔を覆うが――彼の手で退かされてしまう。
かーっと更に赤くなる顔にはゆでダコを想像してしまう。
「隠さないでください。もったいない。とても魅力的なお顔ですから」
どこがっ、と言いたくなる口も、彼の舌が入り込んできて、息へと成り代わった。