ご奉仕ワーリィ
もっと欲しいと、彼の背中を絡めとるかのように私は腕を回したけど。
「これ以上は、陛下の体に障りますので」
だなんてキスを止めた彼が離れてしまう。
私の顔の脇に手を置いたまま、四つん這いの姿勢。そのまままた、雪崩れ込んできてほしいのだけど、彼はベッドから降りてしまった。
私に背を向けた状態で、衣服を正す彼。我が城の制服たるそれは、襟元まで正さなければいけないずいぶんと堅苦しいものだ。脱ぐのも着るのも手間がかかりますよ、と彼は冗談めいて言ったこともあったか。
私はと言えば、就寝時のため風呂上がりのままのバスローブ……を、彼に脱がされ裸になり、今は布団を手繰り寄せて隠してはいるけど。
私が脱いで、彼が脱がないことをあの制服のせいにしたくはなかった。