* 甘々な先輩 *





「チッ……仕方ねぇな」





友乃ちゃんの顔を見ながら


器用に手首のボタンを外す。




その重い空気に堪えかねて


ソファーにかかっているジャケットを


あたしの部屋の椅子にかけに行った。




「あ、ごめん。しぃありがと」


「ううんっ、ご飯適当に作るね?」


「ん。」





部屋から戻るとすれ違い様に


先輩に声をかけられた。


よかった……、怒ってないみたい…。





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