* 甘々な先輩 *
先輩は、案の定まだ授業中で。
まぁこんな時間だし、当たり前だけど。
教室の前のカウンターに座り
先輩を待つことにしたあたしたち。
「絶対、仲直りしなきゃダメだから!」
「…ケンカじゃない、よ?」
話が大袈裟になっている友乃ちゃんに、
ケンカじゃないと伝える。
そしたら友乃ちゃんは『えっ、そうなの』
なんて今更気づいてる。
そして数分、やっと終わったのか
たくさんの生徒が部屋から出てきた。
先輩…、先輩……。
友乃ちゃんとあたりをキョロキョロ。