* 甘々な先輩 *
「先輩が悩んでるの…
就…活……のこと?」
確信はないけど…。
こぼれ落ちそうな涙を
必死にこらえながら言った。
「あーあ…」
そう言ってポスッとあたしの肩に
もたれかかった先輩は力なく笑った。
「なんでバレちゃったかな…」
先輩を見ると目がウルウルしてて。
泣く姿なんて見たことないから
余程、悩んでるんだって…。
あたしに…、出来ることないのかな?
黙って見てるしかないのかな…。
やっぱり……我慢できないっ…。
あたしの涙はポツリとスカートに落ちた。