* 甘々な先輩 *
そう言う先輩が
大きくてたくましく見えた。
「返事は?」
「……っ、よろしくお願いしますっ…」
あたしはぎゅっと、先輩の手を握った。
先輩から、プロポーズ…。
先輩が好きになったあの高校時代。
そんな先輩に
プロポーズしてもらえるなんて。
涙は終わりを知らないくらい
溢れ出した。
「泣くなよ…」
「嬉しいもんっ…!泣くに決まってる…」
涙を腕で乱暴に拭うと
あたしは先輩に抱きついた。