愛初あいぞめ〜おいしくっフルーツパフェ!<短編集>
「 愛…、あいしてる。 」


もう何回言ってくれるの、今日は!


「 夏風さん
もう恥ずかしいですよ。 」


「 何回言っても足りないんだよ。
あいしてるって
ずっと言っていたいんだよ。 」


お互い好きだってわかっていたのに

一緒に居られない時間が私たちにはあった。

だから、
こんなにもいっぱい大切な言葉を
伝えてくれるんだろう…。


「 愛珠、
ずっとオレのそばにいろよ! 」


「 はい! 」


私を膝の上に座らせて
私の手を大切そうに触れていた。


静かな時間が流れていた。


ベッドの上になげてあった夏風さんのケイタイが震えている。

私はあわててケイタイを取りに行った。
震えているまま夏風さんに渡すと
画面も見ないで電源を切った。
不思議そうな顔をしている私に


「 愛との時間は
誰にもジャマされたくないんだよ。 」


私の頭をポンポンとして
またケイタイを座ってない方のソファになげた。

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